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学びの農園
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 農業改良普及員のふじなみです。この仕事を始めて20年近くになります。子供の時から自然に憧れ、農業が大好きでした。そんな大好きな、自然や農業からいろんな事を教えてもらっています。学んだ教訓を、ブログに綴ってみます。毎週1回メールマガジン(無料)でも発信しています。どうぞ、読んでみて下さい。
 メルマガのサンプルはこちらからどうぞ
http://blog.mag2.com/m/log/0000172666 

 
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私の良いイメージ

2006/05/08 01:35
 ゴールデンウイークが終わると、農村は1年のメーンイベントである田植え
の季節をむかえます。田んぼに水が入り、農村にふさわしい景色が彩られます。
私が1年間で最も好きなのが、この田植えの季節です。

 農村は四季、春夏秋冬でその景色は様々に変化します。特に私の地域にもあ
る棚田の景色は、ひとつの芸術作品を見ているくらいに趣があります。そして
田植えの時期は、この棚田が最も活力に溢れ、新鮮に映ります。

 田植えをするためには水が必要です。この田植え水を田んぼに入れた瞬間に
あたりの風景は一変します。天気の良い日は、田んぼの水に青空が映り、田ん
ぼ全体があたかも大きな鏡のように美しい光景をつくります。稲刈が済むまで
の間、ある時期を除いて田んぼの中に水は溜まっているのですが、稲が生長し
大きくなると田んぼの表面は見えなくなります。ですから、水面がよく見える
のは田植え前後の限られた期間だけなのです。

 光景もさることながら、私が好きでたまらないのがこの時期田んぼに吹きぬ
ける爽やかな風です。稲の香り、水の香り、土の香りなど色々な優しい香りを
運んできてくれます。そして、気化熱を奪うのでしょうか、ひんやりと涼しい
風は、初夏の爽やかな暑さになんとも気持ちの良い清涼感を与えてくれます。

 このような素晴らしい環境で、農家と話をするのが大好きで、ものすごく豊
かな気持ちになり、新しいアイデアが湧いてきたり、良いアドバイスができた
りします。田植え直後の田んぼには、マイナスイオンが豊富にあるのではない
でしょうか?私は、この時期のこの新鮮な気持ちを1年間持ち続けることがで
きるよう自分に言い聞かせています。自分の気持ちがベストコンディションに
なるからです。

田んぼは、一般的には、農作物をつくるための生産現場です。そして私にと
っては普及員としての仕事を全うするためのフィールドであります。同時に、
仕事に対するモチベーションを高めたり、疲れたときの癒しの場でもあります。
あぜ草を刈った後の草の香りなんて最高です!

 人間生きていると、色々なことが起こります。苦しかったり、辛かったりす
ることなんて頻繁にあります。金は貯まらないのに、ストレスが溜まって体調
を崩したりします。だから上手にストレスを発散させる方法が必要です。私の
場合、現時点ではお酒の力を借りています(あまり良い発散法でないことは自
分でも承知しているのですが・・・)。

 もうひとつ、私は大好きな田植え時期の爽やかな田んぼの光景や風をイメー
ジとしていつも自分の心の中に持っています。目で見、鼻で嗅ぎ、笑い感動す
る。そのイメージは私の心をいつも明るく、清々しい方へと差し向けてくれる
強い見方なのです。

 みなさんにも、その様なイメージを持つことをお奨めします。大好きで、尊敬す
る本田宗一郎氏はオートバイの排気ガスの臭いで、仕事へのモチベーションが
高まったと本で読んだことがあります。できるだけ身近で、五感で感じること
ができる、そんなあなた独自のイメージを見つけてください。

 
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キュリ、トマト、ナスを栽培してみましょう

2006/05/01 11:54
 ゴールデンウイークが始まりました。皆さん楽しく過ごされていますか?
目一杯遊ぶ、ゆっくり休養をとる、どちらもいいですね。いい休暇に
しましょうね。そして、できれば家庭菜園も楽しんでください。

 さて、この時期つくる定番野菜はいくつかありますが、その代表といえば
キュウリ、トマト、ナスですね。ホームセンターや園芸店で、苗が販売され
ていますが、品数も量も他を圧倒しているようです。この3つの野菜につい
て説明します。

 まずキュウリです。キュウリはウリ科の1年生植物です。18〜28℃が
生育適温とされています。寒さに弱く、10〜5℃で生育が止まります。乾
燥と過湿には敏感ですが、多少日陰になっても果実は大きくなります。根が
比較的浅く広がるので、肥料は浅い層に広く施すのが良いです。ツルの伸び
が早く、折れやすいので支柱などを立ててしっかり誘引してあげます。次か
ら次へと実がなりますから、収穫は若採りがいいでしょう。

 庭の畑に苗を定植するのであれば、株と株の間は40cm程度間隔をあけ
ます。手のひら2つ分くらいです。つるを誘引する支柱は地上部から2m程
度欲しいところです。親ヅルをよく生長させるために、親ヅルの株元から5
節までに出る子ヅルを早めに摘み取るのがいいでしょう。肥料はほどほどに。
一度にたくさんあげるより、キュウリの顔色を見ながら少しずつ多回数あげ
る方がいいでしょう。

 トマトは過湿が苦手です。従って風通しが良くなるように間隔を十分あけ
て定植します。私は50〜60cm程度株間をあけます。キュウリと同様に
支柱を立てて誘引します。このとき、花房は支柱の反対側に向けて誘引して
おきます。花房はすべて同じ方向に出てくるので支柱と果実がぶつからなく
てすむわけです。

 トマトに肥料のやり過ぎは厳禁です。茎葉が茂りすぎて果実の生育が悪く
なるばかりでなく、ひどい場合は葉が転回してしまい生長がストップしてし
まうこともあります。肥料はできる限り控え、トマトが欲しがっていると感
じたら施すようにしましょう(トマトをじっくり観察していればわかるよう
になりますよ)。あと茎と葉の又の部分からわき芽が出ますから、付け根か
ら丁寧に指先でかき取ってあげましょう。

 ナスはガン予防や動脈硬化の予防に有効なポリフェノールを多く含んでい
ます。上手につくって、できるだけ多くの果実を採りましょう。1本の木か
ら30個果実を採ることができれば一人前でしょう。

 ナスの根は深く伸びるので、深く耕してあげたうえで堆肥などの土壌改良
資材で土をふんわりやわらくしてあげましょう。株間は50cm程度しっか
りあけて定植します。定植後、きれいな紫の花が咲きます。これを1番花と
いいます。この1番花のすぐ下とすぐ上のわき芽をX(エックス)の方向に
伸ばし、主枝と合わせて3本仕立てにするのが一般的です。従って支柱は、
それぞれの枝がしっかり誘引できるようにエックス形がいいでしょう。

 ナスは肥料も水もしっかりあげてください。ただし、肥料は一度にたくさん
よりも、多回数で少量ずつあげるほうが効果的です。果実をならせるために、
かなり体力を使いますので、一番最初の果実(一番成り)は収穫せず、途中で
間引いて木の生長を助けてあげる方がいいでしょう。

 栄養状態の良いナスの花は、大型で花弁の紫色が鮮やかで、めしべがおしべ
の外側に突き出ています。栄養状態が悪いと、花は小型で花弁の色つやが悪く、
めしべがおしべの中に包まれています。

 せっかく、つくる野菜ですから丹精こめてつくってみてください。めんどう
くさがらず、手間をかけてつくりましょう。そして、じっくり観察してくださ
い。そこには新しい発見があるはずです。「たかが家庭菜園、されど家庭菜園」
上手に収穫できれば、あなたにとって、世界一美味しい野菜を食べることがで
きるのですから。

 

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ゴールデンウイークは家庭菜園で楽しもう!

2006/04/23 23:47
 さて、いよいよ今週の土曜日から大型のゴールデンウイークが始まります。
サラリーマンにとっては何よりの楽しみですよね。リッチに海外へという人
もいるでしょう(いいですね。本当にうらやましいです)。

 でも、家族と自宅でのんびりしたい派も結構いるのじゃないでしょうか。
そんな人には、家庭菜園がおすすめです。庭がなくてもプランターや植木鉢
で十分楽しめます。是非チャレンジしてみてください。

 この時期は、基本的に夏に収穫できる「夏野菜」を栽培します。代表的な
ものには、トマト、ミニトマト、キュウリ、ナスビなどがあります。ピーマ
ンもいいですね。ホームセンターや園芸店で苗がたくさん販売されています
から利用するといいです。

 苗を購入する際は、茎が太く葉色の濃いものを選びます。大きく生長して
いるものもいいですが、背が高くても茎が細い、葉色の薄いのは避けたほう
が無難です。徒長苗といって、発芽してから生育する過程で日当たりが悪い、
栄養が不足しているなどの原因が考えられます。また、葉や茎に病班のある
ものも避けましょう。お気に入りの苗探しをするのも楽しいものです。

 庭に植えるときも、プランターや植木鉢でもそうですが、あまり狭い面積
に苗をたくさん植えないようにしましょう。これを密植といいます。トマト
にしても、ナスやピーマンにしても結構大きく育ちますから、密植になると
まず茎が細く徒長してしまいます。

 それに、葉と葉が重なり合いますから、受光が悪くなり光合成がしにくく
十分な生育、でんぷん合成に悪い影響を与えます。果実の糖度も落ちるので
せっかく実がなっても、美味しさに欠ける原因となります。あまり欲をかか
ず、余裕をもってゆったりとしたスペースに植えてあげるのがいいでしょう。
植木鉢なら苗を1本、プランターなら2本程度で結構です。ひとつの苗から
たくさんの実をとればいいのですから。

 土は市販の、野菜の土や花の土がいいでしょう。ただし、あまり安いのを
買うと木の皮(バークといいます)やおが屑がたくさん入っていて、いくら
肥料をあげても生育しないことがあります。これを窒素飢餓というのですが、
要するに、木の皮やおが屑を分解するのに肥料が使われてしまい、野菜苗に
あたらなくなります。

 肥料や水やりについては、来週詳しくおしらせします。
 ひとつ注意しておきますが、野菜苗はまだ植えないほうがいいと思います。
今度の土日あたり、店に行くとたくさんの苗が販売されています。購入して
もかまいませんが、植えて露天に出しておくのはまずいですよ。なぜなら、
この時期は、まだ遅霜が降りることがあるからです。一度霜にあたるだけで、
あなたのかわいい夏野菜の苗は、まず全滅間違い無しになります。

次のブログを読んでから、植えてくださいね。上手に野菜を栽培するた
めのキーポイントを伝授しましょう。では、来週まで。

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質と量

2006/04/16 23:36
 私は地方の農林行政に関する仕事をしていますが、最近特に感じるのは、こ
の業界は量や数字の評価は明確に行えるが、質を重要視する姿勢が著しく欠け
ているなあということです。

 私たち農業改良普及員は、戦後の貧しい食糧事情を打破するために、農業改
良助長法という法律のもと任命されました。当時の普及員の使命は食糧増産、
とにかく米や麦などの農産物の生産量を増やすための技術指導が普及員に与え
られた役割でした。戦後60年間の長きにわたり、日本の農業は著しい進歩を
遂げ、普及員も役割を全うしました。その結果、食に関して日本は世界一豊か
な国になりました。

 今、農業や農村そして普及員に与えられた役割は、食糧の増産ではありませ
ん。国内の食糧自給率を上げるという命題はあるものの、それ以上に重要な課
題は、消費者に安全で品質の良い食糧を提供することです。つまり、農産物に
求められる価値が量から質にシフトしていることにあります。

 ただし、消費者が品質の良い農産物を望んでも、品質の良さをきちんと評価
できるシステムがないと農家はつくることができません。なぜなら、流通市場
において品質の悪いモノと混ざってしまい、差別化されず、品質の良さに見合
う価格設定にならないためです。農家としては、馬鹿馬鹿しくてやる気になら
ないということになってしまうのです。

 残念ながら、現在の農産物市場の多くは、品質の良い農産物を評価できる体
制になっていません。また品質という点において、市場と消費者の認識には乖
離があります。一例を挙げます。有機無農薬栽培で味は良いが曲がったキュウ
リと農薬でしっかり防除した、見た目がきれいでまっすぐな形のキュウリ。さ
て、あなたが買うならどちらを選ぶでしょう?

 曲がったキュウリは、味が良くても、無農薬で安全性が優れていても、形が
悪いと言うだけで規格外品としてクズ同然の評価をされてしまいます。理由は
簡単で箱に詰めたり、梱包したり、要するに流通段階で邪魔になるからです。
つまり消費者ニーズよりも、流通関係者のニーズが優先されているわけです。

 農産物市場の物流に関しては、依然として大量生産・大量販売を良しとする
「質より量」重視の考え方が一般的です。このことが、安全性の高い国内農産
物よりも、安全性が不透明であっても価格が安くて大量に搬入される輸入農産
物が、市場で重宝される要因です。また、質に関しても、先ほど述べたとおり
流通サイドのニーズがまず優先されます。

 しかし、誤解を招かないように言いますが、私は流通関係を非難しているの
ではありません。流通関係のニーズは、実は消費者ニーズにつながっているの
です。消費者は安全性が高くて、新鮮で味の良い農産物を求めます。しかし、
この消費者ニーズを満たす農産物は絶対に安価では生産できません。要するに、
値段を選ぶか、品質を選ぶかどちらかで、現在のところ消費者は値段を最優先
させているのです

 以前、メルマガで書きましたが、品質の良いものは必ず高価なものです。
それは、自動車、ブランド品や電気製品などを考えるとすぐに理解できます。
しかし、農産物や食品になるとその常識を見事に失ってしまいます。その消費
者の間違った感覚が、農産物の流通をおかしくしているのです。

 健康で長生きしたいのであれば、安物は食べないことです。安価で品質の良
い食品はまずありません。自分の身体を、健康を養ってくれるものです。もっ
と投資をしてもいいのではないでしょうか。

 そして、もっと質にこだわりましょう。食品のみならず、あらゆるものに関
して、その品質にこだわり、知識を深めるべきです。大量生産・大量消費の時
代は終わりました。損得よりも質にこだわり、それを取り入れることにより生
活や自分自身を高める。その様な姿勢が、これからは大変重要であるような気
がします。
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迷った時

2006/04/09 21:10
 私の勤務地では今の時期、昨秋播いた小麦がぐんぐん生育しています。しか
し、じっくり観察すると、その生育度合いにはかなりの差があります。この差
が生じた原因は何か?土づくりの差?肥料の関係?????いろいろ原因は考
えられます。しかし、最も大きな原因は・・・それは、種をまいた時期が早い
か、遅いかの差と言えそうです。

 私の地域では、小麦の種まきは通常10月下旬から11月下旬にかけての、
約1ヶ月間に行なわれます。できれば、10月下旬にまいてしまうのがいいで
しょう。まだ温度がある程度高いうちに、播種した小麦が発芽し、ある程度生
育し安定してから厳寒期を迎えた方がいいからです。
 
 要するに、早く播種してしまえばいいのですが、実は10月下旬というのは、
農家にとっては何かと忙しい時期なのです。特に、晩生(おくて)の水稲を栽
培している農家では、収穫(稲刈り)がこの時期になるので大変忙しいのです。
稲刈りが片付いていくにしたがって、少し時間ができてきます。この空いた時
間に小麦の播種を行おうかどうしようか迷うことがあります。

 これまでの経験で、この迷った時に、思い切って播種を実行した場合に上手
くいった気がします。ですから、農家に小麦の播種を行うかどうか相談された
場合、私は迷わず「すぐに、播種しましょう!」と答えることにしています。

 生活や仕事で、迷うことがよくあります。「体がだるいけど仕事休もうかな
あ・・」なんて場合です。自分では、大事をとってとか、明日に備えてとか、
前向きな理由を考えて休むことを正当化し、自分を納得させようとします。し
かし、なぜか釈然としない、こんなことがよくあります。

 私は、学生時代に少林寺拳法を習っていました。体育会系のサークルですか
ら練習は厳しく、生半可な気持ちで参加することはできませんでした。友人か
らコンパや飲み会に誘われると、ついつい休みたくなります。ちょうど、手首
や足を痛めていると、「これ以上ひどくなると、後でつらいから今日は休もう」
と自分を納得させて飲みにいくわけですが、全然楽しくなかった覚えがありま
す。「こんなことなら、練習に行っとけばよかったな。俺は弱い人間だな」っ
て。

 もし、骨折していたり、肉離れしていたりだと練習には行けません(行った
こともありましたが・・これは無謀だった)。だから、最初から答えはNOな
のです。でも、迷う時というのは余裕のある時なのだと思います。だから、答
はYESを出すべきなのです。調子のいい時は、すべてYES。でも肝心なの
は、迷った時にYESを出せるかどうかだと思います。

 昨年の12月は、異常な寒さでした。迷った時にYESの答を出し、播種を
行った農家の小麦は順調に生育しています。しかし、NOの答を出し、播種時
期を逃した農家の小麦の生育は大幅に遅れてしまいました。今さら挽回は不可
能で、収穫量の差は大きいものになるはずです。

 私は迷った時、自分にとってつらい方を選択するように自分に言いきかせて
います。自分の子供にも、そのように教育しています。休みたいと思うときは
休まず、行きたくないと思うときは必ず行く。実行した結果、「こちらを選ん
で良かったな!」と感じることがほとんどでした。

 最近思うのは、迷った時というのは自分を高めるチャンスだということです。
調子のいい時に頑張っても、それは自分の実力の100パーセントが出ている
だけです。困難に出会い、迷いが生じた時に敢然と立ち向かって行くうちに成
果が出て、実力がつき、自分を高めることができるような気がしてならないの
です。

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視点を変える

2006/03/27 01:51
 ホルスタイン種という牛がいます。白黒ぶちでおなじみの、乳製品には欠か
せないキャラクターの牛です。日本で生産されている牛乳の大半がホルスタイ
ン種のものです。ほかにはジャージー種があります。ホルスタイン種に比べる
と乳脂肪や乳タンパクなどの乳成分が濃いのが特徴です。

 ホルスタイン種が他の乳牛に比べ、圧倒的に勝っている能力が、その泌乳量
の多さです。1回のお産で、通常は10ヶ月程度搾乳します。そして、総乳量
が1万キログラム(1リットルの牛乳パックなら、約1万本)を超える牛も珍
しくありません。まさに、牛乳生産マシーンとなりつつあるのがホルスタイン
種です。

 牛乳は、タンパク質やカルシウムなど、人間に有用な栄養成分を多く含むこ
とで優れた栄養食品とされています。牛乳中のタンパク質は3パーセント程度
です。1万キロの牛乳からは300キロ、1ヶ月当たり30キロ、1日当たり
1キログラムのタンパク質が1頭のホルスタイン種から生産されることになり
ます。ものすごい量です。

 この、莫大な量のタンパク質を生み出す乳牛の主食は牧草です。トウモロコ
シや大麦、場合によっては大豆などの穀類も与えますが、主食はやはり牧草で
す。しかし、牧草中のタンパク質含量はたかがしれています。この牧草から、
乳牛がいかにしてタンパク質を生成するのか説明します。

 乳牛の胃袋は、第1胃(ルーメンといいます)、第2胃、第3胃そして第4
胃の4つの胃袋からなります。このうち特に重要な役割を果たすのが、第1胃、
ルーメンです。ルーメンは胃全体の8割近くを占め、容積はなんと200リッ
トルと風呂桶なみです。

 ルーメンの役割は乳牛の発酵タンクと言えます。この中には、無数の微生物
が生息しており、食べた飼料の消化はすべてが微生物によって行われます。栄
養価の低い牧草のタンパク質が、良質な牛乳タンパクへと華麗なる変身を遂げ
る立役者は、この微生物なのです。

 ルーメン中の草のタンパク質を微生物が分解し、自らが増殖するのに利用し
ます。そして、様々な過程を経て、栄養価の高い微生物タンパク質に変身しま
す。乳牛は、この微生物タンパク質を利用して、莫大な量の牛乳を生産してい
るのです。

 酪農という仕事において、よりたくさんの収入を得るためには、よりたくさ
んの牛乳を生産することが必要です。よりたくさんの牛乳を生産するためには、
よりたくさんの飼料を乳牛に食べさせることです。要するに、酪農で稼ぐ最大
のポイントは、乳牛に飼料をたくさん食べさせることなのです。

 しかし、乳牛はこちらが思ったとおりにたくさんの飼料を食べてくれるとは
限りませんし、無茶苦茶な飼料を与えると健康を害して、すぐに病気になって
しまいます。

 飼料で失敗する酪農家の多くは、ルーメン微生物の存在を無視しています。
重要な視点は「乳牛に飼料を与える」のではなく、「ルーメン微生物を最大限
に増殖させるために飼料を与える」ということなのです。

 重要な視点は、今見えている現象と違うところに存在するということがよく
あります。野球でピッチャーが、自慢の速球に磨きをかけるときに、ボールを
投げる腕を強化するのではなく、土台となる足腰の強化を図るのも、その様な
ことだと思います。

 成果が上がらず、行き詰ったとき、一番問題になっている部分から離れ、違
う部分に視点を置いてみる。そのことにより、問題の突破口が発見できた!こ
の様な経験きっとあるのではないでしょうか。仕事や日常生活において、大変
重要な教訓であると思います。
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身土不二について

2006/03/20 15:59
 身土不二という言葉を、最近よく見かけるようになりました。農業や食生活
関係の仕事に携わっている方は、特に馴染みのある言葉になっているのではな
いでしょうか。

 言葉の由来などについては、今回省略しますが、簡単に言えば人間の体と土
地は切っても切れない密接な関係にあるということです。

 例えば、同じ野菜を栽培しても、北海道と沖縄とでは、できた野菜に含まれ
る栄養成分は大きく異なります。日本の最北端と最南端で比較しましたが、大
阪と東京でも同様のことが言えます。要するに、作物は栽培された土壌の性質
に非常に左右されやすいということです。

 以前、薬剤メーカーの技術者の人に、沖縄の土壌に含まれるカルシウムの量
は、本土とは比べものにならないくらい多いと教えてもらったことがあります。
このことが、沖縄県民の長寿に一役買っているとも言われました。様々なデー
ターを基に説明を受け、なるほどと納得した覚えがあります。

 日本国内においても、土壌の成分には差があります。ましてや、輸入農産物
となると、その成分や栽培された履歴などは知る由もありません。

 例えばカルシウムが摂取できる食品の代表といえば、乳製品、小魚類などが
真っ先に挙げられます。しかし、ほうれん草や小松菜、海藻類等でもしっかり
カルシウムは摂れます。また、もともと乳製品などを食べる習慣の無い地域、
海が無く海藻類や小魚が容易に手に入らない地域の住民は、それら以外の食物
でカルシウムを摂っていたはずです。山菜や穀類、豆類などがそうです。

 要するに、どのような地域でも、人々の健康を培うことのできる食物がある
はずです。そして、それらを食材としてできあがった歴史ある料理が郷土料理
です。

 郷土料理は、単に美味しいというだけではありません。その地域の先人達が
長年かけて作り上げた、美味しく、心身を健康にしてくれる料理です。伝統料
理といってもいいでしょう。ですから、郷土料理のレシピは、その地域の住民
により大切に受け継がれるべき宝物なのです。

 忙しい現代社会では、その手軽さからファーストフード、コンビニ弁当など
が大人気です。私もよく利用しますが、食べながらも決して良い気がしません。
なぜなら、絶対に体に良くないと思うからです。本当は食べたくないのですが、
仕方なく食べています。残念ですが、それらを利用しないと、今の仕事や生活
についていけないのです。

 食生活は、私たちの健康を考える上で、最も重要なテーマです。ですから、
真剣に取り組むべき問題です。仕方なくコンビニ弁当を食べることもあります。
しかし食事に関する知識が有るのと無いのとでは、健康を守るという点で、大
きな差が出るはずです。食事は生活習慣ですから、長い期間の結果が健康や病
気という形で表れるのです。

 身土不二は食事を通して、その土壌や気候に上手く適応して生きていくため
の重要な教訓であると思います。その最も分かりやすいヒントとして、郷土料
理があります。多くの郷土料理が、地域の人々に忘れられています。自分や子
供達の健康を養っていく上で、郷土料理をしっかり受け継いでいくことは、今
を生きる私たちにとって、大変重要な責務であると思います。
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イメージの力

2006/03/12 23:12
 私は本をよく読みます。書店や新聞、雑誌で「おっ、おもしろそうだな」と
思えば、すぐに買ったり、取り寄せたりします。おもしろそうな本なら、手当
たりしだい読みますが、いくつか好きなジャンルがあります。精神世界がその
ひとつです。

 精神世界分野は、科学的に解明されていないことが多く、宗教への信仰心へ
つながることもあり、職場で議論したりすると、けむたがられたり、敬遠され
たりするようです。

 私は、特に信仰している宗教はありません。初詣に神社に行き、夏はお地蔵
様にお参りし、クリスマスは1年に1度だけイエスキリストのことを考えなが
ら子供達とお祝いし、お寺の鐘を聞きながら年越しをするという、一般的な日
本人の宗教観というか宗教観の無さというか、でも、それはそれで正常なのだ
と信じています。

 私は、宗教は人々が幸せになるための教えであって欲しいと思うのですが、
特に信仰心の強い、一神教の国ほど人々が悲惨な目にあい、不幸になっている
ような気がしてなりません。このことから、日本人の宗教観は、そう悪くない
ような気がするのです。

 話を戻しましょう。精神世界で私が非常に興味を抱き、しばらく実践したの
が瞑想です(現在は、瞑想よりも睡眠を優先させてしまっているのですが)。
なかなか、深い瞑想が体験できず、いずれ時間ができれば再びチャレンジして
みたいと思います。

 ところで、瞑想を実践して自分なりに変化があったと思うことが2つありま
した。ひとつは平常心と優しい心です。腹の立つことが全くなくなりました。
そして、もうひとつがイメージ力です。良い方向のイメージがどんどん湧いて
くるようになりました。このことは、仕事に関して大きな成果をもたらしてく
れたと感じています。

 生産現場で農家と新しいプロジェクトに取り組む時に、農家と共に良いイメ
ージがどんどん湧いてくるときがあります。この様な場合は、100パーセン
ト成功します。そしてイメージがぜんぜん湧いてこない場合は、絶対うまくい
きません。イメージが湧かないからといって、決して手を抜いているわけでは
ないのです。全力で取り組むのですが途中で挫折してしまいます。

 以前、弓道の達人がこう言っていました。「的を見て、矢を放つだけでは上
手く的を射ることはできません。的にあたる矢の軌道をイメージして、矢を放
つと見事に的を射ることができます。」NBAのスーパースターのフリースロ
ーも同じなのではないかと思ってしまいます。

 ものごとを実行するにあたり、良いイメージを持つことは大変重要だと思い
ます。しかし、良いイメージ(かつ正しいイメージ)を持てること自体、実力
の要ることです。実力の無い者は、自分に都合の良いイメージを持つことはで
きますが、それは正しいイメージではなく、失敗する可能性が高いものです。

 「良いイメージを持てるコツとは?」
 やはり、コツコツと経験を重ねていくことの他は無いと思います。イメージ
を抱いて実践し、経験を重ねていくうちにそのイメージが正しい方向に修正で
きるようになります。

 そして、もうひとつ重要なことがあります。正しく良いイメージを持つため
には、既成概念や先入観は大敵です。私が、瞑想の経験を通じて、イメージす
る力が向上できたのは、無になろうとして、自分を見つめなおす過程で、余計
な既成概念や先入観が取り払われたことによるものだと思うからなのです。
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ロハスについて・・・その2

2006/03/06 15:59
 私は、自分の仕事や生き方の理念として、常にロハスを意識しています。な
ぜなら、こらからの時代、ロハスが世の中の主流になると思うからです。それ
と同時に、ロハス的な発想が今の地球には必要だと思うからです。

 農業は本来、完全なロハス産業です。エコノミーとエコロジーのバランスを
重視する産業です。このバランスを無視して、エコノミーに偏りすぎて失敗す
ることが多々あります。例えば、収穫を増やそうと稲に肥料を与えすぎると、
体力は低下し、病気にかかり逆に収穫量が低くなります。同様のことが、乳牛
などの家畜にも言えます。

 以前に、メルマガで「腹八分」について書いたことがあります。健康も
地球の持続性も肝心なのは、腹八分で抑えるということです。資本主義社会は、
その最大限の効率と利益を追求するために、あらゆる資源を最大限に投資して
きました。その、代償が環境破壊や心身の破壊であるといっても過言で無いと
思います。

 このことを反省し、これまでの資本主義社会と異なる価値を見出そうとし、
生まれてきたコンセプトがロハスであると思います。ですから、ロハスは単な
る新しいライフスタイルの提唱ということでなく、今後必然的に巻き起こる、
新たな世界標準、世界規範というものにまで高まっていく可能性があるのです。

 農業がその様な、新たな世界標準・規範にふさわしい産業であるということ
は、関係者として大変うれしいものです。

 私の仕事のテーマに「地域循環型農業の推進」というものがあります。農業
生産から生まれる副産物を廃棄せず、有効利用することによって、環境にやさ
しく生産性の高い農業をすすめようとするものです。現在取り組んでいるプロ
ジェクトは畜産農場から排出される牛糞と稲作農家から排出されるモミガラを
利活用し、モミガラ牛糞堆肥の生産と有機農業に必須である土づくりをすすめ
ることです。

 でも、そう簡単にはすすみません。牛糞とモミガラがあれば、モミガラ牛糞
堆肥は簡単にできてしまうはずです。しかし、それを生産し、土づくりを行う
のは機械でなく、人間であることが問題なのです。

 モミガラ牛糞堆肥を生産して、土づくりを行うことは長期的な視点に立つと
利益性の高い事業です。しかし、目先の損得だけを考えると採算が合いません。
それを実施する農家がロハス的な思考をもてるかどうかがこの事業の成否にか
かわります。

 私は農業技術者ですが、今回の仕事の最も重要な部分は、モミガラ牛糞堆肥
の生産技術支援ではなく、実施する農家に対し、いかにロハス的な思考を学ん
でもらうかということであると理解しています。このことが達成できれば、あ
とはできたも同然なのです。

 「何のために仕事をするのですか?」という問いに対して金のため、自分の
ため、家族のため、世のため人のため等とこれまで答えてきたでしょう。もち
ろん全部その通りだと思います。しかし今後、これらに加えて地球のため、環
境のため、明るい未来のためと、本気でさらりと答えることができるような自
分に変わる必要があるのかもしれません。
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ロハスについて・・・その1

2006/02/26 23:08
 読者の皆さんは「ロハス」という言葉をご存知ですか?最近、書店に行くと、
ロハスに関する書籍がよくおかれてあります。興味のある人は是非一読して
ください。これから世の中は、このロハスが大きなトレンド(潮流)となって動
くであろうと言われています。

 間単に説明してみます。ロハス(LOHAS)というのは、Lifestiles of 
Health and Sustainabilityの頭文字をとったものです。意味は、健康と
地球の持続可能性を志向するライフスタイルといったところでしょうか。
1990年代終わりにアメリカで生まれたコンセプトとされています。

 先ほども述べましたが、ロハスは単なるブームではなく、大きなトレンドに
なりつつあります。従って、ロハスを対象にしたマーケットが続々と形成され
ています。

 ロハスに関するキーワードをいくつか挙げてみます。地球の持続可能という
点に関しては、環境への配慮、省資源、省エネルギー、再生可能エネルギー
などでしょうか。健康という点では自然食品、オーガニック食品、天然成分、グ
リーンツーリズム、アウトドアーなど、まだまだたくさん挙げられそうです。

 お気づきの通り、いずれも新聞、雑誌、テレビなどメディアに多く取り上げ
られるテーマばかりです。今後の世界経済において、ロハスというコンセプト
がかなり重要視されそうなのは間違いなさそうです。ロハスについては、おも
しろそうな書籍が販売されています。また、研究してみてください。

 さて、私の仕事のテーマに「地域循環型農業の推進」というものがあります。
役所の言葉は堅くていけませんが、要するに農業生産から生まれる副産物
を廃棄せず、有効利用することによって、環境にやさしく生産性の高い農業
をすすめようとするものです。

 例えば、畜産から生じる家畜の糞尿は、かなりやっかいな産業廃棄物です。
また、米の生産農家からは、膨大なモミガラ(玄米を包んでいる殻)が産出さ
れます。これもなんともならない産業廃棄物です。私が現在、企画しているプ
ロジェクトは、この家畜糞とモミガラからモミガラ牛糞堆肥を生産し、地域の
田畑に還元して農業生産を高めようというものです。

 モミガラ牛糞堆肥は、有機農業に必須である土づくりには最高の有機質とい
えます。堆肥の組成が、土づくりに重要な、土の団粒構造を形成するうえで抜
群にいいのです。本来、廃棄物と廃棄物から、環境に良く、健康にも良いもの
に作り直すという、どうです、この上なくロハス的なプロジェクトでしょう
(と自画自賛で、どーもすみません)でも、そう簡単にはすすまないのです。
クリアしなければならない問題が山積みあって。

 農業はロハス層といわれる消費者に、大変密接なつながりをもつ産業だと思
います。なぜなら、本来農業そのものがロハスだからです。逆に言うと、ロハ
スというコンセプトを頭に叩き込んでおくと、いい農業ができると思います。
農業以外の産業も同様かもしれません。一度試してみてはいかがでしょう?
いい結果でると思いますよ。
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地産池消について・・・その3

2006/02/19 22:31
  私は、書店が好きで外出時に時間があれば必ず立ち寄ります。題名の面白そ
うな本があれば、パラパラとめくり直ぐに買ってしまいます。ですから、部屋
にはまだ読んでいない本が山のように積まれています。(読むよりも、買うペ
ースの方が早いようです。)

 最近よく見かけるのが「買ってはいけない〜〜」とか「食べてはいけない〜
〜」という本。大きな書店で平積みされていますから、よく売れているのでし
ょう。この手の本は、何年か前にも大流行しました。今回のも書店で少し読み
ましたが、はっきり言ってこの本、絶対買ってはいけません!

 私は農業の専門家です。農業に関する、この本の内容は極めて悪質で稚拙で
す。買ってはいけません。この様な著者に1円たりとも稼がせてはいけません。
なぜなら、この本のデマ情報により、経済的な損失を被る、真面目で消費者の
ことを真剣に考えている農家や生産者が多数出ると思うからです。決して許す
ことができません。

 ウインドレス鶏舎という鶏舎があります。文字通り、窓の無い大きな鶏舎で
す。鶏が数万羽単位で飼育されているこの鶏舎は、しばしば動物愛護と食の安
全性の点で非難される代表的な存在です。この鶏舎、本当に悪者なのでしょう
か?

 ウインドレス鶏舎は、農業施設の中で最も科学技術の進んだ、合理的で衛生
的な施設です。私がよく知っている養鶏場のウインドレス鶏舎は明るく、空調
が整っていて、気持ちのよい空間です。しかし一般の人は立ち入ることができ
ません。なぜなら、鶏舎外からの病原菌の侵入をシャットアウトしているから
です。

 でたらめ本が推奨している鶏舎は、平飼い鶏舎です。要するに青空の下で飼
っている、放し飼いの鶏舎です。ウインドレス鶏舎の対極にある鶏舎です。も
ちろん、この鶏舎で上手に飼育している養鶏農家もいます。しかし、衛生面で
はウインドレス鶏舎の足元にも及びません。

 放し飼いということから、平飼い鶏舎には健康的なイメージがあります。逆
にウインドレス鶏舎は窓が無い(一体、誰がこんなイメージの悪い名称をつけ
たのだろう?馬鹿だと思うなあ)というだけで、不健康なイメージを持たれて
しまいます。でも、鶏が病気にかかりやすいのは平飼い鶏舎、開放型鶏舎、ウ
インドレス鶏舎の順で、当然伝染病にかかりにくいのは外界から隔離されてい
るウインドレス鶏舎なのです。 

 食の安全性を考えるときに、よくはき違えられるのが「健康的なイメージ」
イコール「安全」です。例えば、山の湧き水には健康的なイメージがあります
が、水道水にはありません。しかし、常時飲料に使うとなると、安全性が問題
になります。手放しで、山の水を飲料用に選ぶことができますか?私にはでき
ません。水道水は体に良くないかもしれませんが、安全性には信用が置けます。
しかし、湧き水や地下水には信用がありません。

 直接健康に関わる、食の問題を考えるのなら、くだらない本や雑誌が描く、
誤ったイメージや情報に左右されてはいけません。自分の目で確かめること、
そしてよく学習することが必要です。あなたの周りには、意外と身近に、その
ような情報を教えてくれる機関や方法があるはずです。

 私が勤める農業改良普及センターがそのひとつです。また、JA(農協)や
市役所、町役場でもいいでしょう。地域の農業振興のために作成している、パ
ンフレットや農業関係の資料が無料で入手できるはずです。書店で販売してい
るタウン誌やグルメ関係の情報誌よりも、質の良い情報が手に入りますよ。表
現がやや堅いかもしれませんが。

 そして、それらの情報をもとに農業の生産現場に行ってみましょう。そのよ
うなイベントがどこの地域でも開催されているはずです。農村では、街や消費
者との交流イベントを企画する機会が増えています。農家の人と会い、直接話
をしてみてください。地域の農業が、あなた達の健康を守り、食の楽しみを提
供してくれる有り難い存在であることに気がつくはずです。

 消費者と農業生産者が互いに歩み寄りましょう。お互いの立場を尊重し、お
互いのためになることを農業を通じて実践しましょう。これが本当の地産池消
の姿だと思います。

 近い将来、食糧危機が必ず来ると言われています。その時、輸入食料はあて
になりません。自分達の、また子供達の将来のために、国内の農業を発展させ、
食料自給率を高めなければなりません。農業は農家や行政だけが、いくら頑張
っても発展できません。消費者の理解が必要です。皆が一丸となって取り組ま
なければ解決しない難しい問題です。地産池消はその重要な取り組みの、分か
りやすいモデルなのです。
 
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地産池消について・・・その2

2006/02/14 21:38
 農産物をはさんで、生産者と消費者との関係は、売る側と買う側、儲ける立場と客の立場という関係が成り立っています。この関係は農産物が輸入農産物であろうが、地元の農産物であろうが全く同じです。ですから、この関係のみ成立させるのであればアメリカ産牛肉も国産牛肉も同じです。

 この関係の焦点は、売る側は「いかに儲けるか!」、買う側は「いかに安く買うか!」ということになるでしょう。農産物も商品である以上、両者の損得のみの取引が成立するのは当然の事です。

 しかし、日本の食糧自給率が40%と先進諸国の中でもズバ抜けて低い事により、国内には膨大な輸入農産物や輸入食品が溢れかえっています。「国内産農産物よりも安価でいいことじゃないか!」確かに工業製品なら大いに結構です。特別なこだわりが無ければ、損得取引のみの関係でいいでしょう。

 しかし、消費は損得関係のみで行なわれているとは言い難いものがあります。同じグレードでHYUNDAIの自動車はTOYOTAに比べてはるかに割安といえます。しかし、少々ではなく、かなり無理をしてでもTOYOTAの車を買う人が多いようです。なぜでしょう?

 おそらく、ブランドへの信頼、イメージ、憧れ、見栄等がTOYOTAを買わせるのでしょう。腕時計のロレックスやエルメスのバッグなどの高級ブランド品はその典型です。そして、まともに食事もせず、なけなしの金で、その高級ブランドを買う若者が多いようです。ブランド製品を買うときには、専門雑誌で綿密に調べ、研究したりもします。

 これに対して、食品に関する関心や研究心はあまりにも低いような気がします。もちろん、興味を持ち、研究熱心な消費者もいます。しかし、そういう人はごく少数派です。大多数の人の関心は、その価格にあるようです。良い品を安く。確かに、それが一番です。でも基本的に良い品は高いものです。工業製品やブランド製品には持てるこの感覚が、どうして食品には持つことができないのでしょうか?

 「毎日のことだから」、「少しの節約が大きいから」。でも、節約して何にお金を使うのでしょう?食品は、毎日体の中に摂りいれるモノです。健康や寿命に直接関わるモノです。だからこそ、良質(ご馳走ではありません)のモノを選ぶ必要があると思います。少々高価であっても、決して惜しくないし、高価と言っても、たかがしれています。

 米の値段はどんどん安くなっています。スーパーなどの安売り競争の対象品目になっているからです。「特売」というやつです。このことにより、農家の米作りの意識は、確実に萎えてきています。10kg5千円のお米は決して安いお米ではなくなりました。10kg5千円ということは、200グラムが100円です。ペットボトルの水より安い米が、なかなか手の出ない高級米というのが納得できません。

 日本人の長寿は世界でトップです。しかし、60歳以上の高齢者の有病率もトップクラスと言われています。要は、病人である期間が長いだけです。有病率の高さと、農産物自給率の低さとの間に相関関係があるような気がしてなりません。海外から輸入される安価だけれど品質が悪く、安全性に欠ける食品を食べ、体調が悪くなれば、高価なサプリメントを飲む。大きな間違いをしているのではないでしょうか。

 私は、農業の生産現場にいます。日本農業はこの安売り競争に巻き込まれ、農家の生産意欲は減退しています。なんとか、活気が出るように色々な取り組みを行いますが、これといった効果は出ないようです。生産者がいくら頑張っても、農産物を販売する流通業界や購入してくれる消費者の理解がなければ、なんともならない事実があります。

 国内の農業が衰退すれば、食に対する安全性は必ず低下します。しかし、食べないと生きてはいけません。そして最終的には、私たちの健康や寿命に著しい悪影響を与えると思います。そうならないように消費者の一人ひとりが、もっと食に対して興味を持ち、研究することの必要性を感じます。

 地元の農産物について、少し興味をもち、勉強してみて欲しいと思います。これまで述べてきたことが理解していただけると思います。地産池消は、私たちの健康を考える上で、大変有益な考え方です。地元の農業や農産物に少し興味もつ。このことが重要なテーマだと思います。
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地産池消について

2006/02/05 21:14
 米国産輸入牛肉の問題に関して、メディアの情報で色々と考えさせられるこ
とが山盛りありました。

 米国の生肉業界のずさんさ、日本の対米外交の弱さ、情けなさ、米国のエゴ
イズムとブッシュ大統領をはじめとする政府高官の幼稚さなど、見ていて腹立
たしいのを通り越して、悲しくなってしまいました。

 生後月齢30ヶ月齢まで検査なしで平気な米国と、20ヶ月齢でも全頭検査
して欲しい日本とでは、消費者の食の安全や安心に関する意識があまりにも違
いすぎます。輸出側の米国には日本人のBSE(狂牛病)に対する危機感が、
あまりにも神経質で臆病で滑稽に感じられるのでしょう。

 輸入される日本からすると、米国のずさんな生肉業界や高圧的な政府に対し
て、怒りを覚えるのも無理はありません。所詮、あの国は、その程度の倫理観
しかない国で、実に幼稚な国なのです。

 しかし、日本の消費者も反省が必要です。安全や安心を得ようとすると、必
ずコストがかかります。全頭検査を実施すると、ものすごく多額の費用を必要
とするのを知っていますか?「安全は欲しいけど値段が高いのはイヤ」という
のは全く通用しません。これでは米国以上に幼稚な国になってしまいます。

 安くて美味しい牛肉は、米国でなくても生産できます。国内産牛肉です。し
かし、国内の肉牛肥育農家は採算が合わないので安い牛肉を作れません。購入
資料や肥育場所、畜産公害の苦情など様々な問題で、米国や他の畜産先進国の
ようにコストの安い条件で肉牛生産ができないのです。このような事情を日本
の消費者は認識できているでしょうか?

 私は牛肉が大好きで、どこに旅行しても必ず牛肉を食べることにしています。
グアムで本格的なアメリカンステーキを食べたことがあります。300グラム
ステーキで、脂身は全くなく、とっても美味しかったのですが、食べ終わった
ときには、あごが痛くてたまらなかったことを覚えています。日本では、あん
なにかたいステーキは食べることができないでしょう。

 日本と米国とでは、牛肉に対する意識に大きな差があると思います。食べる
量も、食べ方も全く違います。同じ食品でも、その食品に対する認識は大きく
異なります。この認識のズレが地産池消の必要性を生みます。

 地産池消は「地元(国内)で生産されたものを地元(国内)で消費すること
が健康に最も良い」というのが一般的な解釈です。
 私はさらに「健康のみならず、精神にも、環境にも、教育にもその他、多く
の事象に対して最も良い」と思います。

 米国の牛肉輸入問題については、約束を守れなかったという点で、米国の方
に非があったことは間違いありません。しかし、牛肉のことに関しては、両国
間に意識のズレがあり、どちらが悪いという問題ではありません。BSEのリ
スクは高いものの、安くて美味しい牛肉を国民に供給できるという点では米国
が勝っています。(逆に言うと、リスクを回避できる点では日本が勝ります)

 輸送技術が発達し、海外から多くの輸入食品が運ばれています。しかし、運
び込まれるものは、単にお腹を一杯にしてくれるだけのものでは困ります。本
来、私たちの心身を健康にしてくれなければならないはずです。しかし、先に
も述べましたが、輸入食品に、そこまで要求するのは到底無理なのです。

 地産池消はその要求を可能にする住民運動です。生産者はどの様な意識で食
品を生産すべきか?消費者は自分達の求める食品を手に入れるために、どの様
なサポートを生産者に行うべきか?同じ土地に生まれ、同じ環境に住み、同じ
意識を共有できる仲間だからこそ可能である、食を通じた相互理解が地産池消
と考えていただきたいと思います。

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土について思うこと

2006/01/29 23:32
突然ですが、土の香りってわかりますか?どんな香りか例えてください。例え
ることできますか?なかなか難しいですよね。

土の香りは土特有のもので、放線菌という土壌微生物が生産する芳香性の物質
によるものだそうです。しかし、一言で土といっても色々ありますから、その香
りも色々です。庭の土、運動場の土、畑の土、田んぼの土、山や森林の土など。

この年になって、運動場の土の香りを嗅ぐと、少年野球に夢中になった遠い昔
を思い出します。田んぼの土の香りを嗅ぐと、春の田植え時期の爽やかな風を想
います。土の香りには、私なりのイメージがあり、いずれも私の気持ちを癒して
くれるものばかりです。土の香りには、安らぎを与える何らかの効果があるのか
もしれません。

私が、土の香りの中で最も良い香りと思うのは、森林の土です。木の枝や葉が
落ち、長い時間をかけて腐熟してできる土は、まさに放線菌の宝庫です。本当に
良い香りがして、木々が出すフィトンチッドと併せて森林浴を楽しむと、体も心
もリフレッシュされます。

ある、野菜作りの名人に教えてもらったことがあります。「美味しい野菜をつ
くろうと思えば、よい土をつくらないとダメ。よい土のイメージは、山の土だよ」

山の土は、森林の土と同じで、木の枝、木の葉などの植物や虫などの動物の死
骸が長い時間をかけて腐熟してできます。少し掘ってみると、強い芳香を感じる
ことができます。香りといい、しっとりとした手触りといい、とても豊かな感じ
がします。

山で自然にできる野菜には色々あります。山の芋、たらの芽、いろいろな山菜、
マツタケなど美味しいものがたくさんあります。共通するのは、香りが強いとい
う点でしょうか。

作物を栽培する田んぼや畑では、作物が早く大きくなるように堆肥や肥料を投
入します。この点が山の土とは大きく異なります。田畑の土は、生産性を高める
ために人為的に作られますが、山の土は自然が作ります。

 田畑の土は人為的に作られた結果、栽培される作物に無理が生じるのか病気に
なったり、虫に喰われたりします。しかし、山の野菜はあまりそういうことがあ
りません。これも自然の力なのかもしれません。野菜作り名人が言った「山の土
のイメージ」は、単に美味しいだけでなく、安全で体に良い野菜作りにもつなが
るかもしれません。

 土の機能は、単に作物を作るための培地だけではありません。機能というよりも、
人間に様々の恩恵を授けてくれる宝物と言ったほうがいいでしょうか。

 日本は世界一の長寿国です。しかし、高齢者の有病率も先進諸国中でトップク
ラスです。医療費の負担は年々わが国の財政を圧迫しています。そして、食料自
給率の低さもトップクラスです。

 今、食や健康に対して、私たちは真剣に考える必要があると思います。そのと
き、「土」のことを真剣に学ぶことが、大きなヒントにつながるような気がするので
す。


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謙虚さについて

2006/01/23 00:19
 「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」。

 私が子供の時に、母親からよく聞かされた諺です。しっかりと実が詰まっている稲穂ほど、その重みで穂先が垂れる事と、立派な人物ほど低姿勢で、謙虚である事を照らし合わせた諺です。

 私は、現在40代前半なのですが、この諺の意味が言葉だけでなく、気持ちの芯の部分で理解できるようになってきました。もちろん、まだギラギラしたところもあり、悟りの境地なんてほど遠いのですが、「あ〜大事な事だな」と感じる機会が増えてきたように思えます。

 職業柄、人と話をする機会が多いのですが、若い時は、とにかく自分の想いを伝える事に全神経を集中していたように思います。もちろん相手の話も聞きますが、それは自分の想いを伝えるために聞いているだけだったのかもしれません。

 今、人と話をする時に一番心がけているのは「相手が素直な気持ちを自分に伝えてくれるように」という気持ちを持つ事です。コーチングがブームですが、傾聴の重要性が説かれます。そして「傾聴」は「敬聴」であると学びました。本当に、その通りだと思います。

 「謙虚」を国語辞典で調べると「控えめで、つつましやかなさま」と書いてあります。確かにそうかもしれません。しかし、何となく物足りなさを感じてしまうのは私だけでしょうか?そこには消極的なイメージしか湧いてこないからです。

 今、必要なのは「沈黙は金」に代表される、消極的な謙虚さではないような気がします。沈黙が美徳になるような時代は終わっています。

 私が謙虚さに必要と思う概念は、自分を押しつけず、相手の立場を理解し、相手の気持ちを思う、その様な姿勢だと理解しています。殺伐とした今の世の中に、一番欠けているのが、この謙虚さだと感じます。

 農作物や家畜そして田んぼの土に触れる時。また農家と、のんびり話している時に、優しい気持ちになっていく自分を感じます。そして、謙虚さというものが大切であることを体の芯から感じるのです。
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人間関係について・・・その3

2006/01/01 21:48
 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 さて、人間関係の続きです。
 人間関係、人付き合いは本当に難しい問題です。それが原因でノイローゼや鬱になる人もたくさんいます。
 例えば、自分と相手との距離が0から10まであるのなら、まずは距離10から始めましょう。自己紹介や挨拶程度です。そして少しずつ距離を詰めましょう。いきなり1までいけば最高です。ただし0はだめです。親しき仲にも礼儀ありって言うでしょう。9の人、7でいい人、永久に10の人。冷静にゆとりを持って相手との距離を測りましょう。きっと、今より上手くいくはずですよ。
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人間関係について・・・その2

2005/12/27 22:16
 人と上手くつき合える最良の方法は、「その人との距離を把握する」ということです。「良い人間関係=仲良しになる」では決してありません。
 人間関係の距離は様々です。近ければいいというものでもありません。大事なのは、その人との適正な距離を把握することです。いきなり縮めようと馴れ馴れしくしたり、縮めることができるのに離れてしまうことが上手くいかない最大の原因だと思います。
 仕事上の付き合いも、異性間の付き合いも、ご近所付き合いも、みんな同じだと思います。
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人間関係について・・・その1 

2005/12/25 16:42
 私の仕事の大切なテーマは、農家との良い人間関係づくりです。ですから仕事柄、人付き合いは得意です。
 人と上手くつき合えるようになるために、肝に銘じておかなければいけないことがあります。それは「良い人間関係=仲良しになる」では決してないということです。
仲良しになろうとして、苦労したり、考え込んでしまうと、疲れ果ててしまって、人間嫌いになったり、自虐的になったりします。人付き合いが上手になりたいのであれば、絶対に仲良しになろうなんて思わないことですね。
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寒いですね。風邪ひきました

2005/12/19 17:54
 異常な寒さですね」。僕は寒いのが大の苦手なのです。寒いのが苦手な人、結構多いんじゃないでしょうか?そんな、あなたにいいこと教えましょう。
 体が温まる野菜は色々ありますが、その代表が生姜です。生姜にはショウガオールという辛味成分が含まれています。この成分には血管を拡張させる作用のあることが認められています。血管が拡張し、血流が良くなることにより体が温まります。唐辛子のカプサイシンなども有名。ただし、食べ過ぎてはいけませんよ。生姜は風邪薬の葛根湯にも配合されています。ちなみに、僕は生姜のはちみつ漬けを愛用しています。おおさじ一杯を100ccのお湯でうすめて飲んでいます。結構、美味しいですよ。
 まあ、でも一番いいのは休養でしょうか・・・。
  
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「食育」って?・・・その4

2005/12/14 16:00
 農業の生産現場にいると、「日本の農産物は安全だな!」という気持ちになります。農薬取締法や食品衛生法など、様々な規制の中で農家は懸命に農作物を栽培しています。もちろん、この様な安全性を確保する規制も重要です。しかし、一番安全、安心な気持ちになるのは、顔見知りの農家が栽培しているという事実です。
 スーパーに行くと、青果物売り場に生産者の顔写真が掲載されている事があります。「ふ〜ん、こんなおっちゃんが作ってるんや・・・」。何となく安心な気持ちになります。それに比べて、誰がどの様な意図で作っているかわからない輸入農産物って、やはり心配です。
消費者は、価格だけでなく生産現場や農業にもっと興味を持ち学ぶべきです。その事が、食育を考える出発点と言っても過言ではありません。
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「食育」って?・・・その3

2005/12/13 10:19
日本は世界でも有数の長寿国です。平均寿命は年々伸びているようです。日本の医療が優秀であるというのも、その要因だと思います。しかし、日本よりも医療が優れている国はたくさんあります。だから、長寿は何も医療だけのおかげではありません。島国の清潔な環境や水なども大きな要因であると考えられます。
その中で、最も長寿に貢献しているのが、日本型の食生活だと思います。バランスのとれた日本食は、日本の優れた伝統文化の一つです。この優れた伝統を、失いつつあるのではないかと心配です。このままだと、平均寿命が頭打ちし、逆に下がる日も遠くないのではないでしょうか?
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「食育」って?・・・その2

2005/12/08 20:52
 食育は生涯教育だと思います。「医食同源」という言葉があります。病気を治すのも食事をするのも生命を養い健康を保つためでその本質は同じだということ(広辞苑)。
 つまり、医療も食事も人間の健康にとっては同格であるべきなのに、現代は悪い食習慣が招いた結果を医療で補うという関係になっています。
 医療にかかる経費が、国レベル、個人レベルにおいて深刻な問題になっています。今こそ、食事を真剣に考えるときだと思います。
 
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「食育」って?・・・その1

2005/12/06 15:48
食育という言葉聞いたことありますか?文字通り、食べる事に関する教育です。今、学校教育の現場で、この食育が子供たちに欠かせない教育であるという認識が広まっています。
私たちの親の世代は終戦後、食べるものがろくすっぽ無い状況で、食育も何もあったものではなかったと思います。それに比べ、今は食べ物がそこら中に溢れかえっていると言って良いでしょう。先ずは、豊かな現在に感謝です。
しかし、その溢れかえっている食べ物のすべてがありがたいものではありません。食べる事によって体に害がある、病気を招くなど危険な食品がたくさんあります。また、インスタント食品、ファストフードの普及は、家庭の団らんの破壊を招いたりしています。これに対抗するのが「スローフード運動です」。忙しい時代に、ゆっくり食事している時間など無い方もたくさんいると思います。しかし、食育は子供だけでなく、大人にとってもこれから、ますます重要になるテーマだと感じます。
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「和民」はなんか、いいよね!

2005/12/05 21:59
 居酒屋は好きで、ちょくちょく行くけど、「和民」って料理が上手い気がする。この会社は、自社農場があって、本気で農作物を栽培しているらしい。だから、サラダやチーズを食べてみると、他の居酒屋と区別ができますよ。材料がいいだけじゃなくて、会社のポリシーが味になっているって感じがしますね。結構いけますよ!
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おいしくて、美容と健康にいいよ〜ベジタ鍋!

2005/12/04 00:02
 あるJA(農協)主催の秋祭りに参加しました。地元の農家や、消費者グループの方々も参加して盛大に行われました。そこで、お昼に出たのが「ベジタ鍋」。ベジタブル(野菜)が主役の鍋でした。白菜、白ねぎなど鍋の常連はもちろんのこと、さつまいも、にんじん、ダイコン、キャベツ、ブロッコリーなど、野菜のオンパレード。豚肉や鶏肉が完全に脇役に。水炊き風で、ポン酢で食べるだけなんだけど、いろんな野菜の甘みがブレンドされてなんとも言えないいい感じ。おなかいっぱい野菜をいただきました。
 健康と美容にいいと感じたのは、次の日の朝トイレで。今までに経験したことの無い快○でした。おなかもすっきり。超おすすめの、冬の健康料理です。
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コンパニオンプランツって知っていますか?

2005/12/01 20:46
コンパニオンプランツっていうのは、ある植物と、ある植物を組み合わせて栽培すると、共生関係ができ、よりよく育つ植物のことを言います。冬の野菜なら、白菜とほうれん草などが、そういう関係にあります。野菜だけでなく、有名なのはマリーゴールドという花です。この花は、野菜の生育を阻害するセンチュウが嫌うにおいを出します。夏、ナスやトマトなどを栽培している側にマリーゴールドを植えておくと、殺虫剤をかけなくても、センチュウの害をうけにくくなります。ローズマリーなどのハーブ類にもこの様な効果があります。
 人間にも相性がありますが、あなたには、コンパニオンプランツに当たる人がいますか?
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霜が降りると、野菜がおいしくなる!?

2005/11/30 17:10
最近めっきり寒くなりました。
 私の住む地域でも朝霜が降りはじめました。これから、ほうれん草、白菜、しゅんぎくなどの秋冬野菜がおいしくなります。寒い日は、温かい鍋料理が最高ですね。
 ところで、霜が降りはじめると、なぜ野菜がおいしくなるかご存じですか?
 野菜の成分の大部分は水です。ですから、霜が降りるくらい寒くなると、野菜は凍ってしまうはずです。ところが、これを防ぐために、野菜は自らの体内にでんぷんを蓄積します。でんぷん濃度を高めることにより、凍結を防止します。この結果、野菜の甘みが増しおいしくなるわけです。生命の神秘、感激します。
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「もう、うんざりだよ・・銭儲け主義は!」について

2005/11/30 14:21
もう、うんざりだよ・・銭儲け主義は!」について
コメントありがとう!これからもヨロシク。
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もう、うんざりだよ・・銭儲け主義は!

2005/11/29 18:31
 姉歯建築事務所の耐震強度偽造問題が日を追うごとに深刻化しています。本当に甚大な人災であり、被害にあわれた方々には気の毒で仕方ありません。しかし、よくもまあ、これだけひどい事ができるなと、吐き気がします。もし、地震が来て多くの犠牲が出ていたらどうするつもりなのでしょうか。そこまで凶悪なことをして、金儲けがしたいという神経が恐ろしい限りです。
 わたしは、自分の発行しているメルマガ(10/25「本物」、11/7「楽しむことの素晴らしさ」)にも書きましたが、仕事の目的や仕事に対するモチベーションは「金、金、金!」であってはならないと思います。経済が最優先の考え方は、幼稚な金の亡者を多く作り出してしまうような気がします。今回の事件が氷山の一角でないことを願います。そして、もういいかげん銭儲け主義をやめませんか!
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楽しいかかしのお祭り

2005/11/28 22:37
写真は、私が勤務している地域の「もみじまつり」に出展された、サザエさんかかしです。ほのぼのしているでしょう。地域住民の他、幼稚園や小学校などからも多数出品されました。どのかかしも、人間の背丈くらいあって、とても迫力があります。黒田さん夫妻、「ヒロシです・・」や「レイザーラモンHG」かかしもあって、とても楽しめました。

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人間関係について

2005/11/27 20:35
 農業改良普及員である、私の仕事の大切なテーマは、農家との良い人間関係づくりです。
 まず人と上手くつき合えるようになるために、大事なのは「良い人間関係=仲良しになる」では決してないということです。

 仲良しになろうとして、苦労したり、考え込んでしまうと、疲れ果ててしまって、人間嫌いになったり、自虐的になったりします。人付き合いが上手になりたいのであれば、絶対に仲良しになろうなんて思わないことです。

 私が会得した、人と上手くつき合える最良の方法は、「その人との距離を把握する」ということです。

 人間関係の距離は様々です。近ければいいというものでもありません。大事なのは、その人との適正な距離を把握することです。いきなり縮めようと馴れ馴れしくしたり、縮めることができるのに離れてしまうことが上手くいかない最大の原因です。

 詳しくは、メルマガ(10/31分)に書いてみました。人間関係で困っている人は一度読んでみてください。御役に立つと思います。
 メルマガ登録はこちらから
 http://blog.mag2.com/m/log/0000172666

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