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米国産輸入牛肉の問題に関して、メディアの情報で色々と考えさせられるこ とが山盛りありました。 米国の生肉業界のずさんさ、日本の対米外交の弱さ、情けなさ、米国のエゴ イズムとブッシュ大統領をはじめとする政府高官の幼稚さなど、見ていて腹立 たしいのを通り越して、悲しくなってしまいました。 生後月齢30ヶ月齢まで検査なしで平気な米国と、20ヶ月齢でも全頭検査 して欲しい日本とでは、消費者の食の安全や安心に関する意識があまりにも違 いすぎます。輸出側の米国には日本人のBSE(狂牛病)に対する危機感が、 あまりにも神経質で臆病で滑稽に感じられるのでしょう。 輸入される日本からすると、米国のずさんな生肉業界や高圧的な政府に対し て、怒りを覚えるのも無理はありません。所詮、あの国は、その程度の倫理観 しかない国で、実に幼稚な国なのです。 しかし、日本の消費者も反省が必要です。安全や安心を得ようとすると、必 ずコストがかかります。全頭検査を実施すると、ものすごく多額の費用を必要 とするのを知っていますか?「安全は欲しいけど値段が高いのはイヤ」という のは全く通用しません。これでは米国以上に幼稚な国になってしまいます。 安くて美味しい牛肉は、米国でなくても生産できます。国内産牛肉です。し かし、国内の肉牛肥育農家は採算が合わないので安い牛肉を作れません。購入 資料や肥育場所、畜産公害の苦情など様々な問題で、米国や他の畜産先進国の ようにコストの安い条件で肉牛生産ができないのです。このような事情を日本 の消費者は認識できているでしょうか? 私は牛肉が大好きで、どこに旅行しても必ず牛肉を食べることにしています。 グアムで本格的なアメリカンステーキを食べたことがあります。300グラム ステーキで、脂身は全くなく、とっても美味しかったのですが、食べ終わった ときには、あごが痛くてたまらなかったことを覚えています。日本では、あん なにかたいステーキは食べることができないでしょう。 日本と米国とでは、牛肉に対する意識に大きな差があると思います。食べる 量も、食べ方も全く違います。同じ食品でも、その食品に対する認識は大きく 異なります。この認識のズレが地産池消の必要性を生みます。 地産池消は「地元(国内)で生産されたものを地元(国内)で消費すること が健康に最も良い」というのが一般的な解釈です。 私はさらに「健康のみならず、精神にも、環境にも、教育にもその他、多く の事象に対して最も良い」と思います。 米国の牛肉輸入問題については、約束を守れなかったという点で、米国の方 に非があったことは間違いありません。しかし、牛肉のことに関しては、両国 間に意識のズレがあり、どちらが悪いという問題ではありません。BSEのリ スクは高いものの、安くて美味しい牛肉を国民に供給できるという点では米国 が勝っています。(逆に言うと、リスクを回避できる点では日本が勝ります) 輸送技術が発達し、海外から多くの輸入食品が運ばれています。しかし、運 び込まれるものは、単にお腹を一杯にしてくれるだけのものでは困ります。本 来、私たちの心身を健康にしてくれなければならないはずです。しかし、先に も述べましたが、輸入食品に、そこまで要求するのは到底無理なのです。 地産池消はその要求を可能にする住民運動です。生産者はどの様な意識で食 品を生産すべきか?消費者は自分達の求める食品を手に入れるために、どの様 なサポートを生産者に行うべきか?同じ土地に生まれ、同じ環境に住み、同じ 意識を共有できる仲間だからこそ可能である、食を通じた相互理解が地産池消 と考えていただきたいと思います。 |
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