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身土不二という言葉を、最近よく見かけるようになりました。農業や食生活 関係の仕事に携わっている方は、特に馴染みのある言葉になっているのではな いでしょうか。 言葉の由来などについては、今回省略しますが、簡単に言えば人間の体と土 地は切っても切れない密接な関係にあるということです。 例えば、同じ野菜を栽培しても、北海道と沖縄とでは、できた野菜に含まれ る栄養成分は大きく異なります。日本の最北端と最南端で比較しましたが、大 阪と東京でも同様のことが言えます。要するに、作物は栽培された土壌の性質 に非常に左右されやすいということです。 以前、薬剤メーカーの技術者の人に、沖縄の土壌に含まれるカルシウムの量 は、本土とは比べものにならないくらい多いと教えてもらったことがあります。 このことが、沖縄県民の長寿に一役買っているとも言われました。様々なデー ターを基に説明を受け、なるほどと納得した覚えがあります。 日本国内においても、土壌の成分には差があります。ましてや、輸入農産物 となると、その成分や栽培された履歴などは知る由もありません。 例えばカルシウムが摂取できる食品の代表といえば、乳製品、小魚類などが 真っ先に挙げられます。しかし、ほうれん草や小松菜、海藻類等でもしっかり カルシウムは摂れます。また、もともと乳製品などを食べる習慣の無い地域、 海が無く海藻類や小魚が容易に手に入らない地域の住民は、それら以外の食物 でカルシウムを摂っていたはずです。山菜や穀類、豆類などがそうです。 要するに、どのような地域でも、人々の健康を培うことのできる食物がある はずです。そして、それらを食材としてできあがった歴史ある料理が郷土料理 です。 郷土料理は、単に美味しいというだけではありません。その地域の先人達が 長年かけて作り上げた、美味しく、心身を健康にしてくれる料理です。伝統料 理といってもいいでしょう。ですから、郷土料理のレシピは、その地域の住民 により大切に受け継がれるべき宝物なのです。 忙しい現代社会では、その手軽さからファーストフード、コンビニ弁当など が大人気です。私もよく利用しますが、食べながらも決して良い気がしません。 なぜなら、絶対に体に良くないと思うからです。本当は食べたくないのですが、 仕方なく食べています。残念ですが、それらを利用しないと、今の仕事や生活 についていけないのです。 食生活は、私たちの健康を考える上で、最も重要なテーマです。ですから、 真剣に取り組むべき問題です。仕方なくコンビニ弁当を食べることもあります。 しかし食事に関する知識が有るのと無いのとでは、健康を守るという点で、大 きな差が出るはずです。食事は生活習慣ですから、長い期間の結果が健康や病 気という形で表れるのです。 身土不二は食事を通して、その土壌や気候に上手く適応して生きていくため の重要な教訓であると思います。その最も分かりやすいヒントとして、郷土料 理があります。多くの郷土料理が、地域の人々に忘れられています。自分や子 供達の健康を養っていく上で、郷土料理をしっかり受け継いでいくことは、今 を生きる私たちにとって、大変重要な責務であると思います。 |
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