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私の勤務地では今の時期、昨秋播いた小麦がぐんぐん生育しています。しか し、じっくり観察すると、その生育度合いにはかなりの差があります。この差 が生じた原因は何か?土づくりの差?肥料の関係?????いろいろ原因は考 えられます。しかし、最も大きな原因は・・・それは、種をまいた時期が早い か、遅いかの差と言えそうです。 私の地域では、小麦の種まきは通常10月下旬から11月下旬にかけての、 約1ヶ月間に行なわれます。できれば、10月下旬にまいてしまうのがいいで しょう。まだ温度がある程度高いうちに、播種した小麦が発芽し、ある程度生 育し安定してから厳寒期を迎えた方がいいからです。 要するに、早く播種してしまえばいいのですが、実は10月下旬というのは、 農家にとっては何かと忙しい時期なのです。特に、晩生(おくて)の水稲を栽 培している農家では、収穫(稲刈り)がこの時期になるので大変忙しいのです。 稲刈りが片付いていくにしたがって、少し時間ができてきます。この空いた時 間に小麦の播種を行おうかどうしようか迷うことがあります。 これまでの経験で、この迷った時に、思い切って播種を実行した場合に上手 くいった気がします。ですから、農家に小麦の播種を行うかどうか相談された 場合、私は迷わず「すぐに、播種しましょう!」と答えることにしています。 生活や仕事で、迷うことがよくあります。「体がだるいけど仕事休もうかな あ・・」なんて場合です。自分では、大事をとってとか、明日に備えてとか、 前向きな理由を考えて休むことを正当化し、自分を納得させようとします。し かし、なぜか釈然としない、こんなことがよくあります。 私は、学生時代に少林寺拳法を習っていました。体育会系のサークルですか ら練習は厳しく、生半可な気持ちで参加することはできませんでした。友人か らコンパや飲み会に誘われると、ついつい休みたくなります。ちょうど、手首 や足を痛めていると、「これ以上ひどくなると、後でつらいから今日は休もう」 と自分を納得させて飲みにいくわけですが、全然楽しくなかった覚えがありま す。「こんなことなら、練習に行っとけばよかったな。俺は弱い人間だな」っ て。 もし、骨折していたり、肉離れしていたりだと練習には行けません(行った こともありましたが・・これは無謀だった)。だから、最初から答えはNOな のです。でも、迷う時というのは余裕のある時なのだと思います。だから、答 はYESを出すべきなのです。調子のいい時は、すべてYES。でも肝心なの は、迷った時にYESを出せるかどうかだと思います。 昨年の12月は、異常な寒さでした。迷った時にYESの答を出し、播種を 行った農家の小麦は順調に生育しています。しかし、NOの答を出し、播種時 期を逃した農家の小麦の生育は大幅に遅れてしまいました。今さら挽回は不可 能で、収穫量の差は大きいものになるはずです。 私は迷った時、自分にとってつらい方を選択するように自分に言いきかせて います。自分の子供にも、そのように教育しています。休みたいと思うときは 休まず、行きたくないと思うときは必ず行く。実行した結果、「こちらを選ん で良かったな!」と感じることがほとんどでした。 最近思うのは、迷った時というのは自分を高めるチャンスだということです。 調子のいい時に頑張っても、それは自分の実力の100パーセントが出ている だけです。困難に出会い、迷いが生じた時に敢然と立ち向かって行くうちに成 果が出て、実力がつき、自分を高めることができるような気がしてならないの です。 |
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